DTP駆け込み寺
  1. [20316] 印刷会社でのAdobeカラー設定「プリプレス用」について たい 2020/05/29 09:01
    1. [20317] Re: 印刷会社でのAdobeカラー設定「プリプレス用」 (z-) 2020/06/01 12:44
    2. [20319] Re: 印刷会社でのAdobeカラー設定「プリプレス用」につ やも 2020/06/11 09:19
    3. [20320] Re: 印刷会社でのAdobeカラー設定「プリプレス用」につ やも 2020/06/11 09:45

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印刷会社でのAdobeカラー設定「プリプレス用」について

印刷会社で勤めています。Adobe製品のカラー設定について教えてください。

各種教則本、ネットの解説サイトなどどれを見ても、【印刷用途ならば「プリプレス用-日本2」に必ず変更しておくこと】とあります。
この記述、大昔の「デジタル入稿データ=プロカメラマンの撮影」「制作・印刷会社のモニター=AdobeRGB対応」であった時代の説明であって、デジカメと汎用sRGBモニターが一般的になった今、「一般用-日本2」の方が正しい気がしています。

ちなみに、解説本や解説サイトだと、「大は小を兼ねるから、AdobeRGBで開くようにした方がよい」という論調です。
ただ、AdobeRGBとsRGBの関係性は、上位・下位互換ではなく、まったく別物だと思うのです。どちらで開くかで、色味の鮮やかさが全然変わります。

「プロファイルがない画像は、汎用機器で撮影し、汎用モニターで確認されたデータである。つまり、sRGBで開く方がよい」ではないかと思います。だとすれば、一般用-日本2こそ、今どきのDTP環境の設定だと思うのですが、どうなのでしょうか。

[20316] たい (2020/05/29 Fri 09:01)

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Re: 印刷会社でのAdobeカラー設定「プリプレス用」

なかなかレスつきませんね…

カラープロファイルを変換なのか、適用なのか、によって受け取り方が違ってきます。
AdobeRGBを推奨している派は変換の意なのでしょう。

[20317] (z-) (2020/06/01 Mon 12:44) web

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Re: 印刷会社でのAdobeカラー設定「プリプレス用」につ

>「プロファイルがない画像は、汎用機器で撮影し、汎用モニターで確認されたデータである。つまり、sRGBで開く方がよい」

iPhoneや画面キャプチャ等、Adobe RGBに近い広色域なものも増えてきています。

一般用-日本2は、sRGB以外の全ての画像にプロファイルが埋め込まれている前提で、正しい処理が(自動で)できるプリセットですから、どこでプロフィアルが削除されるか分からない状況では前提は崩れているかと思います。

カラー設定のプリセットはあくまでもPhotoshopデフォルトで、これとは別にドキュメントプロファイルがあり、この二つの兼ね合いをカラーマネジメントポリシーで決めますが、実は最も重要なのは「開くときに確認」のチェックが入っているか否か、です。

一般用では全てオフになっており、カラーマネジメントポリシーの設定に従い自動的に無警告で開きますが、先に挙げたようにプロファイルの無い画像が全てsRGBだとするのは危険ですから、ここは警告するようにチェックを入れておくべきです。
このチェックを全部外してもいいのは、カラーマネジメントポリシーに従って作業用スペースとの兼ね合いを自動決定して良い場合だけで、実はそういう理想的な状況ってそう無いんですよね。

ちなみに私はカラー設定は仕事ごとにプリセットを作って切り替えて使用しています。プリセットはあくまでもただのPhotoshop側のデフォルトで、重要なのはドキュメントをどのプロファイルで開くかだけですから切り替える必要は無いっちゃないんですが、仕事によってCMYKプロファイルが2001だったり2011だったり、sRGBと見なしてよい画像だけだったりするので、単に作業効率のために切り替えてます。

結論としては、「正しい」プリセットなどはなく、内容を理解した上で仕事に応じて切り替えること。
また、今どのプロファイルを使って色を表示しているのかきちんと確かめること。
かと思います。プリプレス用が勧められているのには、確認チェックが全てオンになっていて、画像毎にプロファイルを意識しなければならない、というのもあるでしょうね。

[20319] やも (2020/06/11 Thu 09:19)

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Re: 印刷会社でのAdobeカラー設定「プリプレス用」につ

追加で。

「大昔」といっても、Adobe RGB・sRGBはプロ・コンシューマ問わずずっと混在していました。今でも、表示機器にしてもsRGB「相当」だけでなく、AppleP3などの広色域もプロアマ両方で次第に普及してきています。「汎用」の概念自体古いです。
また前に挙げたように画像を作るデバイスも各種あるため、正しく開きたいのであれば画像毎に生まれたコンテキストを推測し、適切にプロファイルを操作しなければなりません。

※CMYKにしてもそうで、新しめのPhotoshopであればJapan General Purpose 3(一般用-日本3)がプリセットに追加されており、これの作業用CMYKはJapan Color 2011 Coatedになっています。これまでのように何でもJapan Color 2001 Coatedにしておけばなんとなく済んでいた時代とは違っています。

プロファイルが削除されているものはだいたいsRGBであると見なしてしまうと、逆に時代に取り残されてしまうかもしれません。今はそれで仮に9割正しくても、プロであるなら残りは捨てていいことはないですし。

というわけでやっぱりプリセットに正しさを求めるのではなくて、画像ごとにきちんと考える方向が良いのかなと考える次第です。

余談ですが
某有名同人印刷所は昔「プロファイルの無いものはAdobe RGBと見なして開きます」と書いていたのがいつのまにか「sRGBと見なして開きます」に変わっていたんですが、先にも挙げたようにアマチュア/セミプロも「マシン買ったら広色域モニタだった」なんて普通にあるので、同じ間違いを繰り返してるなぁ、そうじゃないよね、と思ってマス。

[20320] やも (2020/06/11 Thu 09:45)