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[フォーリン・アフェアーズプレスリリース 「そして台湾は中国の勢力圏へ」]

株式会社 フォーリン・アフェアーズ・ジャパン
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2月10日に発売されるフォーリン・アフェアーズ リポート2月号には、すで
に世界的に大きな論争を巻き起こしているブルース・ジリーの「台湾がアメリカ
から離れて中国の軌道に入るべきこれだけの理由 ―― 台湾のフィンランド化
を受け入れよ」が掲載される。

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2月10日に発売されるフォーリン・アフェアーズ リポート2月号には、すで
に世界的に大きな論争を巻き起こしているブルース・ジリーの「台湾がアメリカ
から離れて中国の軌道に入るべきこれだけの理由 -- 台湾のフィンランド化を
受け入れよ」が掲載される。

 アメリカの政治学者で中国研究者のジリーは、論文で次のように指摘している
。「ワシントンは台北と北京の関係をゼロサムの構図でとらえるのを止めて、中
台和解の根底にある戦略的ロジック、つまり、台湾が中国の勢力圏に入ることを
認めるべきだ」と主張している。

中台デタントはかなり進行しており、いまや台湾では中国と統合するかどうかで
はなく、いかに統合を進めるかが議論されていると同氏は指摘する。一方の中国
も、これまでのナショナリズム路線を控えて、台湾との関係を戦略地政学的にと
らえるようになったとジリーは言う。「北京は中国の世界的影響力を高めるよう
な勢力圏を確立したいと考えており、そのなかで台湾が中立国的な存在として存
続するのを望んでいる」と。

ジリーの論文の主張は次のようにまとめることができる。

「かつてフィンランドがソビエトの懐に入り、西側との和解の橋渡しをしたよう
に、台湾がフィンランド化して中国の軌道に入れば、その存在が、中国における
前向きの変化をこれまで以上に刺激し、中国が平和的に台頭する可能性を高める
ことができる。すでに、台湾は事実上のフィンランド化路線をとっているし、中
国も台湾のことを、これまでのようにナショナリズムではなく、戦略地政学の観
点から冷静にとらえるようになった。今度はワシントンが、この歴史的シフトを
直視し、それに適応していく番だろう」。

彼は明確に台湾が中国の勢力圏に入ることをアメリカは受け入れよと提言してい
る。現在のアメリカの政治状況からみて、そう簡単にいくとは思えないが、今後
数年のうちには、東アジアを揺るがす劇的な展開があるのかもしれない。

フォーリン・アフェアーズ・ジャパン
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有名なシンクタンク、
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どの専門誌で、
世界的な影響力を持つ雑誌とし広く知られる。現在、スペイン語版、ロシア語版
、日本語版が国際エディション(http://www.foreignaffairs.com/internation
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国内ではフォーリン・アフェアーズ・リポート(http://www.foreignaffairsj.
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英語版は隔月だが、日本語版は月刊で、フォーリン・アフェアーズ リポート誌
2号で、英語版のほぼ全てを網羅できるのに加えて、発行元の外交問題評議会の
リポート、インタビューなども掲載している。詳しくはこちらから、(http://
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